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古代ローマ

ローマ人の物語

塩野七生さんの書籍、ローマ人の物語。

長編ですが、西欧の文化を文化の異なる日本人に伝えたいという難題に挑戦し、かつ成し遂げたと思える傑作です。こんなにも西欧の文化を近く感じられ、なにか違和感なく読めました。また”帝国ローマ”への偏見を吹き飛ばしてくれる作品です。

知ってますか古代ローマって元はキリスト教国ではなく、多神教の国だったんです。日本にも八百万(やおよろず)の神っていいますが、ローマも数十万の神がいたんです。なかには、人間から神に昇格した人もいたんです。また銭湯を愛した点も日本人に近いです。こういった共通点からローマを親しみやすく、わかりやすく解説してくれます。

また塩野さんの描く人物は大変魅力的です。歴史上、断罪された悪帝ネロ、大帝コンスタンティヌスを歴史家の評価とは少し違う、偏見なく”淡々と”魅せてくれると同時に、実はこうだったんじゃないの?という塩野さんの”はっきりとしたイメージ”も伝わってきます。もしかしたら、最初の1冊目は読むのがつらいかもしれませんが、「ハンニバル戦記」、「ユリウス・カエサル」あたりは爽快感抜群のストーリーですので、そのあたりから読んでみるのもいいのではないかと思います。

ローマはなぜあれほどまで、強大な国になったのか?なぜ滅びなければならなかったのか?その問いに答えてくれる名作です。

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